Sugar*Style

開発コラム

コラム

第2回 『役割セレクト』て何ぞや?

公開日:2018/11/16

『Sugar*Style』は一言で言ってしまうと「寮モノ」になってしまうのですが、この「寮モノ」てなかなかに難しいポイントが多いなと感じてます。

先ず参考資料が少ない。
そして何より

流行りじゃない。

まぁ、流行りを追わないのはいつもの事なのでそこは別に構わないのですが「寮モノ」というひとつのカテゴリが作られている分だけ変な動きにくさがある。

なので「寮モノっていいよね!」というジャンル的な推しではなくいつも通りキャラクターをより魅力的に見せるためのシチュエーションと割り切って 制作を進める事にしました。

そうしたときに出て来る欲求としてあるのが「プレイヤーとヒロインとの距離感」です。
普通に寮モノを色々と漁ってみると、基本的に主人公とヒロイン達との関係の変化を遠巻きに見る感じなんですよね。
「がんばれ主人公!」みたいな。
内容的にもハートフルで物語テイストが入って来る印象なので(寮が無くなるとか)、ここらをいっそ清々しくポイ捨てする事にして プレイヤーにもっと寮生活に直に入ってこれるようにしたら既存のものとは違った印象を与えられるかなと考えました。

やっぱりキャラモノは自分(プレイヤー)が何かしら世界に関与出来るようにしたい!

「俺がこの寮で生活をするんだ」という感覚。
ここいらを大事にするために今作のシステムを構築していきました。
それが役割セレクト!



なので“ここから皆で共同生活が出来るよう関係性を作っていこう”という事で寮生活における役割を各々が持ちます。
このときの主人公の役割をプレイヤーが選べたら共同生活に参加している感が出るんじゃないかと考えました。

今作は主人公とヒロインたちとは初対面ですが、ヒロイン同士も初対面なので寮生活の基盤が出来上がっておりません。
なので“ここから皆で共同生活が出来るよう関係性を作っていこう”という事で寮生活における役割を各々が持ちます。
このときの主人公の役割をプレイヤーが選べたら共同生活に参加している感が出るんじゃないかと考えました。

役割は以下の4つ。

家事手伝いを請け負う『ハウスワーク』。
ハウスワークロゴ 家庭的アピールでヒロインと親密になっていきたい人向けです。

日用大工系の『カーペンター』。
カーペンターロゴ 日常生活の中で困ったときに役に立つところを見せたい人向けです。

皆の安全を守る『セキュリティー』。
セキュリティーロゴ 夜は真っ暗になってしまう山奥の寮の安全を守り、ヒロインから頼りにされたい人向けです。

皆を楽しませる『エンターティナー』。
エンターティナーロゴ ときには道化にもなって皆を盛り上げ、ヒロインから明るく楽しい人と思われたい人向けです。
※早瀬君が「RPGとかのジョブシステムみたいにしたい」と言ったのでこのようなテイストになりました!

自分に役割を持つ事によってコミュニティーの一部になるので、ここらをきっかけにしてヒロインたちとの距離感を詰めていきます。 ヒロイン4人に対して役割も4つですが、別にこれらはヒロインに対応しているわけではありません。
例えば初楓はハウスワークを主としますがプレイヤーが同じハウスワークを選ぶ必要はありません。

あくまで役割は役割。それはそれとして好きなヒロインと親密になっていく事が可能です。
なのでぶっちゃけ攻略パターンは4×4通り存在している感じです。

こう書くとちょっと凄そうに見えてしまうかもしれませんが、それだけパターンは作ってあるので 気の向くまま好きに遊んで下さい!という事です。


本作にはもう一つ『ルームアクション』たるものがあるのですが、それは次に説明しますね!



……蛇足ながら、これ書いていて思い出したのですが 『フレラバ』の会話イベントはそれだけでロープライスのテキストが収まってしまう文量だったりします。
あの程度の自由度でこうなってしまうので、もっとテキストに依らないやり方もちゃんと考えていかないとなーと 日々頭を悩ませてます。
(でもヒロインとおしゃべりしたい…)