『お礼の手紙?』結城萌楓
『騒がしくも愛おしい日常』古塚由依
『香純のイメチェン?』小清水香純
もっとIXSHE Tell 彩楓

キャラクターショートストーリー『お礼の手紙?』 結城萌楓
シナリオ:桜城なお

海咲浜生として最後のハロウィンパーティー。
二宮先輩のおかげで終始楽しく過ごすことが出来た。


それはきっと私だけじゃない――


あれだけ仕事、仕事と言っていた由依もそう。
そんな由依を笑顔にしようと、
仕掛け人として一緒に回っていた青葉もそう。
全生徒を笑顔にするという先輩の計画は大成功!


私はこのまま絢星館に進学するつもりだけど、
よそへ進学する人たちにとっても最高の思い出になったと思う。


「幸せな気持ちで胸がいっぱいだよお♪」


だからこそ私はまだ胸がドキドキしてるうちに――
先輩にお礼を伝えなきゃ!
……と、思って手紙を書き始めたんだけど。


「普段男の人に手紙なんて書かないし、
何を書いたらいいのか正直さっぱりわからないよね……」


う~ん……


“今日は先輩と一緒に過ごして、胸がいっぱいで、ドキドキして――”


「ってこれじゃラブレターみたいだよ!?」


頭の中で考えた文章をくしゃくしゃに丸めて捨てる。
あ、危なかった。
別の切り出し方を、別の切り出し方を……


“由依を笑顔にしようと頑張る先輩、カッコよかったです。
でも同時に、そんな風に真剣に想ってもらえる由依が羨ましくて――”


「いやいや、やっぱりこれラブレターみたいだよね!?」


お姉ちゃんにからかわれたりもするけど……
確かに頼りになる先輩はカッコいいし、一緒にいると安心する。
もし私が告白しても真剣に考えてくれるのかな?
……なんて、実は考えちゃったこともあるくらいだし。


お姉ちゃんに遠慮してるから?
それとも私じゃお姉ちゃんたちには勝てないって思ってるから?


“先輩が好きです”


試しに本当に文章に起こしてみる。


「……うん」


何やってるんだろうなって気がするし、
顔が真っ赤になってるのがわかるくらい熱くて恥ずかしい。


だけど――


自分でもビックリするくらい、
本当に書きたかった言葉が見つかった気がしている。
それにさっきよりも幸せな気持ちで胸が満たされて、
どうしようもないくらいドキドキしてる。


「噂だと今日、先輩は告白の返事をするんだよね?」


もちろんそれがお付き合いを受ける返事とは限らない。
もしそうなれば、他の子にもチャンスがあるかもしれない。


「えっと……」


念のため部屋の中を見回すが当然誰もいない。


「取っておくだけ。取っておくだけだから……」


机の引き出しをひっくり返すと、
その一番底にそんな宛名のないラブレターをこっそりとしまい込むのだった。



END

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