"天紡ぐ祝詞"の世界



―神と人が共存する世界。

神と人、その種族の区別は容姿によるものではなく、
その血や生まれ持った力によって分けられていた。
世界は、数多に存在する神々の中で、
特に力のある創造神によって成されたと伝えられている。

神と呼ばれる種族は、
その作られた世界を統治する存在として世界に立ち、
人は、大地を統べる神を崇め、また恐れた。

しかし神々も万能ではなく、人と変わらぬ心を持ち、悩みを抱える。
時には、人と同じ過ちも犯した。

    ただ、世界は神によって支えられている。
そして人はその世界に生きている。

これが絶対の理としてそこにある。




―"天紡ぐ祝詞"の世界に見られる村々

神落としの村

神を殺すことを生業としている、
神狩りの一族の住んでいる村。
ほぼ、村の中での自給自足を基本としている。
生活は主に農業を主軸におくが、
突発的に命ぜられる「神狩り」には
全ての事を差し置いて出向く事になっている。
規律の厳しい、排他的な村。
火起こしの村

炎の神を祀るとされる、
火起こしの社の周りを囲むように栄えた村。
山に近く、交通にも便利なところにあるため、
ほうぼうから市を開きにくる行商も多い。
そのため、村自体ではあまり作物は
育てていない。
様々な経歴の人間が住む村。
なのに村人達の仲はとてもよい。
日良坂村

神落としの村から離れたところにある、
静かな小さな集落。
生活する人々の数も少なく、
技術の水準も高くない。
そのため、神落としの村からの恩恵を受ける。
老人や子供、神落としの村から
追いやられた者が住まう。


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