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「はあっ……今度は奥まで挿れられたな」

「待って、安美さっ……そんなに締めたらっ……」

「締める? なんのことだ?」

「うっあ、すげっ……ああっ!?」

 

ただでさえ窮屈な産道が、激しくうねるようにすり寄ってくる。

 

安美さんは俺の肩を押さえつけ、ゆるゆると腰を使い始めていた。

「安美さん、俺っ……もう出ちゃってますっ」

「知ってるよ。でもまだ終わらせない」

「そんなっ……ああっ、また出るっ!?」

「……まだ終わらせない」

「うああああっ!?」

 

終わりの見えない快楽への恐怖。

 

安美さんの膣は、
男を悦ばすためだけに創造されたとしか思えなかった。

 

ダンスで身体を鍛えているからだろうか?

 

バナナを切るなんて目じゃない強烈な膣圧と、
ねっとり絡みついてくるヒダ粘膜。

 

そして――

「んっ、んっ、はあっ、んんっ……こうやって……
 動けばいいのか?」

「いやっ、ちょっ、あみっ、さっ…」

「あっ、こうか。タヒチアンダンスみたいに」

「うおおおおっ!?」

 

高速に腰を振る安美さんを見て、
ココナッツブラにパレオをつけた女性が思い浮かぶ。

 

一般の女性には絶対に真似できない、滑らかな腰の動き。

 

腹の中でペニスをこねるような、

 

そして童貞の男性器をじっくり味わうかのような。

(こ、この人はっ……)

「はあはあ……もっと激しくしてもいいか?」

(プロだ――!?)

 

ダンサーとしての素質を遺憾なく発揮し、
サオが折れそうな勢いで性運動が始まる。

「ミッチー、はあはあ……ミッチー……ミッチーっ……
 あむっ、んんっ!」

「うっあ、あああーっ!?」

「あむっ、んっ、ぢゅっ、あむっ、はあはあ、あむっ、あむっ、
 んっ、あむっ……」

 

安美さんも興奮したのか、いきなり俺の喉元に噛みついてきた。

 

痛いぐらいに歯を立て、
それでいて息をつく間もなく腰を振り続ける。

 

とてもじゃないが、ついていけなかった。

 

下から突き上げようにも、そのタイミングが掴めない。

 

俺よりずっと身体の小さな女性に力でねじ伏せらせ、
体力勝負でも勝てる気はしなかった。

「はあはあ……ミッチー、バンザイして」

 

言われるままに両手をあげると、
安美さんは満足げに笑って胸板にキスを散らしてくる。

 

さらに腋の下へ手を差し込み、

「このカラダは、私のモノだからな?」

「あ……あ……」

「腋の下、こんなに汗をかいてるぜ……」

 

バンザイさせられた挙げ句に腋壺を揉まれると、
どうしようもなく弱者の気分になる。

「はあはあ…ミッチーの目……死んじゃった魚みたいになってる」

「安美さ……安美さんっ……」

「玩具(おもちゃ)にしてやるよ、ミッチーのこと」

「うああああーっ!?」

 

荒々しく傲慢な腰使いに変わり、安美さんの侵略行為が始まった。

「もっと背を反らして」

「はあはあ、ああっ、あああっ……」

「手はバンザイしたまま。もっと!」

「ああっ! ああっ! あああっ!」

 

自分が壊れていく。

 

それでも、もっと命令してほしいと思ってしまう。

「携帯で、今のミッチーの姿を撮ってやりたいな」

 

普通に会話をしながらも、
安美さんの腰使いは勢いを増す一方だった。

 

腰から下の動きが、人間のものとは思えない。

「うあっ!?」

「ん…また出ちゃったのか。でもまだ頑張れるだろ?」

「はあはあ、無理です……もうっ」

「無理? 本当に無理か?」

「あっあ、あああっ、安美さんっっ!?」

 

射精したばかりの亀頭を膣肉が締め上げてくる。

 

まるで、もっともっとと精液をせがむように。

「言いたいことがあるなら言ってみ?」

「うっあ、ああっ……安美さん、俺のっ……」

 

頭の中がホワイトアウトしていき、全身が何度も痙攣した。

 

ふわふわと宙を浮いている気分になり、
手足が痺れて感覚を失っていく。

「ああ…俺の……おち○ちん……壊れ…ちゃう……」

 

なぜそんなことを言ってしまったのかは分からない。

 

だがそれは、何よりも安美さんを悦ばせる言葉だったらしく。

「壊れちゃえよ」

「ああっ、あああっあ、ああああーっ!?」



 

 
 
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