少しだけ風が冷たく感じられる、小さな街。

特に不便もなく、不都合もない。

駅には私鉄が何本か乗り入れ、未だ踏切の音が聞こえる。

主人公は、「下総ノ宮学園」に通う意外と平凡な学生。

高坂和真(こうさか かずま)は、そんな生活の中にいる。


和真の家は、駅から徒歩で10分ほどの住宅街にあるマンションの一室。

両親がそれぞれ仕事で忙しく、現在は叔母の家にやっかいになっている。


叔母も未婚で子供もなく、歳もそれほど離れていない事から、嫌でも性を意識させられる。

マンションの隣には、幼馴染みの女の子 宮里結未(みやさと ゆみ)。

毎朝の登校は、2人揃ってがほぼ日常。


毎度毎度繰り返される幼馴染みの天然ボケにさいなまれながら、

一筋縄ではいかない女性二人に囲るてんやわんやな毎日。


それだけに留まらず、一癖も二癖もある転校生達が。

同じくして巻き起こる不可解な現象。

携帯電話が何故か女の子に!?

いらだちと戸惑いを覚えつつも、和真は変わった空気へと惹かれていく。

毎日が楽しくて、毎日が不安定。


いつの間にか過ごしている――Like Life